著作権とは?クラスTシャツ作成時に注意するポイントを解説!

近年耳にすることの増えた”著作権”ですが、言葉は知っていてもどういった内容か知らない方も多いと思います。
知らないうちに著作権を侵害していた!?なんてことにならないよう、著作権の内容や注意すべきポイントを解説していきます。

ぜひこの機会に著作権について理解して、クラスTシャツなどを作る際の参考にしてみてください。

著作権とは?

著作権は何のためにあるのかを知っておくと分かりやすいかもしれません。

著作権は誰かが努力して作ったものや作者を守ることを目的として存在しています。

 

絵や文章を書くことによって著作権という権利を持つことが出来て、プロだけではなく一般人が描いた絵や文章にも著作権が発生します。

著作権をもつ著作物は、

・キャラクターやイラスト
・画像や動画
・企業などのロゴ
・楽曲自体と楽曲の歌詞 etc.

上記以外にも著作権をもつものはさまざまです。

 

何かを制作するときは、すべての著作物に注意を払う必要があります。

また、”商標権”というものもありますが、こちらは特許庁への登録がされており著作権よりも強く権利が保護されたものを指します。

著作権はクラスTシャツの制作にも適応される?

「自分たちで使うだけだし、クラスTシャツくらいなら著作権には引っかからないでしょ」と考える方は少なくありません。

著作権法には「学校における例外処置」という一部例外も存在し、授業の過程で著作物を無許諾・無償で複製することは認められているからです。

では、学校のイベントで使用するクラスTシャツはどうでしょうか。

 

クラスTシャツの制作は著作権法の「学校における例外処置」には入りません。

 

詳しくは下記の文化庁が発行している著作権テキストをご覧ください。

令和5年度著作権テキスト

 

現時点で文化祭や体育祭のみの使用だけでも著作権的には厳しい中、クラスTシャツはそれぞれ個人が持ち帰り他のシーンでも使用する可能性があります。
この場合、授業の過程の範囲を超えてしまうので著作権の侵害になってしまうのです。

クラスTシャツを制作する際にも十分注意を払ってから進める必要があります。

どんなクラスTシャツが著作権侵害になる?

ここまでの内容を踏まえて、著作権の侵害とみなされるポイントを紹介します。

クラスTシャツを制作する前に確認しておきましょう。

 

  • 著作物であること

「著作物」でなければ、著作権侵害には当てはまりません。
頭の中にあるアイデアや、まだ表現されていないものは著作物の対象にはなりません。

 

  • 類似性が認められること

似ているだけで著作権の侵害になるかといえば、そうでありません。
既に存在している作品と”本質的な特徴”が似ている、かつダイレクトに感じとれるかどうかが重要です。
パロディや、オマージュだったとしても、他の人の作品を勝手に使用することは違法となるので注意しましょう。

誰がどう見ても違う作品に見えるものや、あまりにも一般的な表現は、著作権侵害にはあたりません。

 

  • 依拠性が認められること

依拠性(いきょせい)とは、すでに世の中にあるものをマネをして創作することをいいます。
例えばデザインの一部のみを変更したり、モザイクをかけたりしても、元ネタがわかるものはアウトです。

知らず知らずのうちに似ているものを作ってしまった場合には、著作権侵害にならないこともあるでしょう。
偶然だったとはいえ依拠性が認められる場合は損害賠償請求になるケースもあるので注意が必要です。

 

  • 著作権の保護期間が存続していること

著作権には保護期間があります。著作権の保護期間は「著作者の死後70年」です。
それ以降は消滅し、誰でも使えるようになります。
※著作権の期間が切れていても、「商標権」などほかの権利で守られていることもあるので注意してください。

 

  • 著作物を利用する権利を持っていないこと

著作権を持っている人以外は著作物を使用する権利を持っていません。

ですが、著作者や著作権を持っている人に許可をとれば利用することが出来ます。
この場合は作品を使用しても著作権侵害にはなりません。

著作権侵害にならないクラスTシャツを作るには?

下記3点を意識すれば、著作権を侵害することなくクラスTシャツを作れます。

  1. オリジナルデザインで作る
  2. フリー素材を使用する
  3. 著作者や肖像者に許可を取る

1.オリジナルデザインで作る

著作権で悩むのであれば、完全オリジナルデザインで作ってみましょう。

みんなでアイデアを出し合ったり、仲良しの友達同士でデザイン案を出しあったりすれば、世界に1つだけのクラスTシャツが作れます。

 

2.フリー素材を使用する

フリー素材は定められた規約の範囲内で、利用できるデータ素材のことです。

フリー素材にはそれぞれ規約があるので使用する際は必ず規約を確認しましょう。

規約の範囲内で使用するのであれば、著作権の侵害には当たりません。

 

3.著作者や肖像者に許可を取る

著作物の利用は必ず本人の許可を得る必要があります。

著作物や人のイラストや写真を利用してクラスTシャツを作りたい場合は、著作者や肖像者に直接許可を取るようにしましょう。

 

最後に

ここまで著作権について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

楽しい思い出のために作るクラスTシャツです。

著作権侵害などでトラブルにならないように、配慮しながら制作に取り掛かりましょう。

 

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